1. 1964年東京オリンピックではモノレールや新幹線が整備
1964年のオリンピックで、日本は金メダル16個、銀メダル5個、銅メダル8個を獲得するという大活躍を見せ、日本中が大いに盛り上がりました。
2020年東京オリンピックでは選手たちはどれほどの活躍を見せてくれるのでしょうか。
躍進したのは競技だけではありません。1964年の東京オリンピックを契機として、戦後の日本の生活は一変しました。
「野犬の捕獲」や「立ち小便の禁止」など、風紀的な点でも変化がありましたが、特に大きく変わったのはインフラでした。
具体的に挙げていきますと…
・羽田空港と都心を繋ぐ首都高の拡張
・東京モノレール羽田空港線開通
・東海道新幹線開通
・丸の内線、日比谷線の全線開通
・国道246号の拡張
・日本武道館設立
・国立代々木体育館設立
・国立競技場設立
等々、現代で当たり前のように使われている多くのものがこの時代に建設されました。
また、その他多方面で、街の整備が行われました。
当時、農村の町であった「渋谷」が、現在のような繁華街に変貌したのもこの時期でした。
日本全体を近代的に変化させた1964年のオリンピックですが、2020年の東京オリンピックは
私たちの生活をどう変化させていくのでしょうか。
2. 2020年東京オリンピックではバリアフリーで生活が変化
2020年の東京オリンピックは「有明・晴海ふ頭・夢の島・辰巳・大井・海の森」など東京湾周辺のベイエリアと、
1964年の東京オリンピックで使用した代々木体育館などがある「代々木・神宮前」周辺が中心となる予定です。
ちなみに、晴海ふ頭に建つのは選手村。こちらは既に土台が出来あがり、以降の工事も着々と進んでいます。
1964年のオリンピックの際も、会場となる街を中心としてインフラの整備がなされていきましたので、
2020年は「有明・晴海ふ頭・夢の島・辰巳・大井・海の森」そして「代々木・神宮前」を中心として、変化が見受けられるでしょうか。
1964年のオリンピック級の大きな変化は期待できないかもしれませんが、とにかく楽しみですね。
具体的な変化として、大いに期待できるのは「バリアフリー化」ではないでしょうか。
少し古いデータですが、国土交通省が2016年に出した「オリンピック・パラリンピックを見据えたバリアフリー化の推進に
関する調査研究」報告書によると、
【高齢・障害のある外国人をはじめとした移動制約者が、羽田・成田空港への到着時から競技会場、主要な都市の敷地内に
円滑に公共交通機関を利用して移動が出来るよう、
ハード面の施設整備にとどまらない、ワンランク上のバリアフリー化を目指す】と記載されています。
この記述から考えられる変化は、例えば東京駅や渋谷駅などの大きな駅の移動が、よりスムーズになるように看板を見やすくし、
階段が減るということは当然ながら、
このようなターミナルへのアクセスがより便利になるように、電車の本数を増やす、もしくは大幅な間隔調整の変更もありそうですね。
1964年の東京オリンピックでは、東京モノレール羽田空港線が、開幕直前に開通していますので、2020年の東京オリンピックでも、
直前までより良い街づくりをするための動きは続けられるでしょう。
便利になればなるほど、訪日外国人も日本観光に対するハードルが下がりますので、
2020年の東京オリンピック以降も、訪日外国人の増加は期待できそうですね。
しばらくは、訪日外国人に向けての集客についても力をいれて行くことをおすすめします。