James Gallagher
Health and science correspondent
2020年3月20日

https://www.bbc.co.uk/news/health-51963486

世界中がまさに閉鎖している。かつて都会の喧騒で賑わっていた場所はみな、我々の生活に課された大規模な制限によって、ゴーストタウンと化している。

前例のない全世界的な対応が続く中、英国ジョンソン首相は英国が12週間以内にアウトブレイクに対する「流れを変え」、「コロナウイルスを過去の遺物にする」ことができるだろうと確信していると述べた。

しかし、次の3ヶ月間で症例数が減少し始めようと、依然として終息からは程遠いのである。コロナウイルスが潮を引くのはまだ先のことで、数年かかるとの見通しもある。社会活動の大部分を封鎖するという現在の試みが長期的に持続可能でないことは言うまでもない。各国が必要としているのは、「出口戦略」、制限を取り払い、日常生活に戻るための戦略である。

「我々は、出口戦略自体と、この状況から抜け出す方法を見定めるために大きな困難を抱えている」、とエジンバラ大学の感染症疫学教授である、マーク・ウールハウス氏は語る。「英国だけではありません。出口戦略を持つ国は英国存在しないのです。」

現状打破のため、3つの方法があるという。

-ワクチン接種

-十分な人数が感染によって免疫をつけること

-もしくは、半永久的に社会と日常の在り方を変えること

どれも、ウイルスの感染拡大能力を弱めるであろうとされている。

ワクチン – 少なくとも12〜18ヶ月先

ワクチンにより、免疫をつけることで、感染しても重症に陥らなくなる。また、人口の60%程度に免疫を付与することにより、集団免疫が出来上がり、アウトブレイクが起きなくなる。

今週、米国では、通常定められた動物実験過程を免除された研究者たちにより、試験的なワクチンが初めて使用された。ワクチン開発は、前例のない速度で進められているが、成功の保証はなく、世界的規模でのワクチン接種が必要となる。

全てが上手くいったとして、ワクチン開発には、まだ12〜18ヶ月かかるという見方が妥当であろう。

自然免疫 – 少なくとも2年先

英国の短期的な戦略は、医療崩壊を防ぐために、感染者数を可能な限り少なく抑えることである。症例数を抑えられると、再び症例数が増加し、新たな制限が必要になるまでの少しの間、幾つかの対策を行う余裕が生まれるかもしれない。

このようなことがいつ起こるかは、定かではない。「いつ何が起きるか断言することはできない」と、英国の首席科学顧問であるサー・パトリック・ヴァランス氏は言う。

このような手段によって、感染者が増すことで、予想外にも集団免疫にたどり着く可能性がある。しかしながら、インペリアル・カレッジ・ロンドンのニール・ファーガソン教授によると、これには少なくとも2年間を要するとのことである。

また、免疫自体が持続するのかも不明である。風邪を引き起こす他のコロナウイルスは、ごく弱い免疫反応を引き起こすので、何度も同じウイルスに感染する可能性があるのである。

その他の手法 – 見通し不明

「感染率を下げるために、私たちの日常を半永久的に変えるのが、3つ目の手段です」とウールハウス教授は言う。現在とられている措置の一部継続、アウトブレイクをコントロールするための厳格なウイルス検査の導入や、患者の隔離などが伴う可能性がある。

Covid-19に対して有効な薬の開発も、この手法に寄与するかもしれない。症状を現した人からの更なる感染を防いだり、病院の患者の重症化を防ぎ集中治療への圧迫を軽減したりすることができるという。これにより、再び社会封鎖を行うまでに各国が対処できる患者数を増やすことが可能になる。

集中治療のベッド数を増やすのも、より大規模なアウトブレイクに対処する能力が向上するという点で、効果的であるという。

英国の首席医療顧問であるクリス・ウィッティ教授の出口戦略は何なのか。「長期的には、明らかにワクチンに頼り、この状況を抜け出すことです。なるべく早く、事態が収束することを誰もが願っています。」そしてこう続ける。「世界の科学が解決策をもたらしてくれるでしょう。」

原題:Coronavirus: When will the outbreak end and life get back to normal?(抜粋)

※本稿は英語原文からの翻訳であり、弊社は本稿の利用から生じた損害に対して一切の責任を負いません。