2017/11/28

2017年の観光庁統計データによると、全体の8割強を占めるアジアからの訪日外国人数は、毎月200万人前後とされています。この数値は前年比30%増とされ、観光庁は2020年オリンピックに向けて、さらなる訪日外国人誘致に力を入れていくと発表しています。
ちなみに、米国からの訪日外国人は前年比5.4%増であり、アジアからの訪日外国人と比べると大幅にアジア市場が伸びていることが分かります。
ホテル経営者様にとって、アジア観光客の集客は更に重要なテーマになりそうですね。

そこで、観光・旅行翻訳をメイン事業とするエバーグリーントランスレーションとしてもその第一回ブログ投稿として、「ホテル経営者様がアジア観光客の集客で考えるべきこと」をまとめております。
すぐにできること以外にも、知っておくだけでも役立つ情報もまとめておりますので、ぜひご覧ください。

参考

1. アジア観光客が日本での旅行に求めていること

観光庁が発表した、平成29年7月~9月の「訪日外国人の消費者行動統計データ」を見てみると、観光客の旅行同行者は下記の順位になります。

1位 家族連れ 40%
2位 1人旅行 20%
3位 友人   19%
家族連れでの訪日が半数近くと高いようです。

家族

家族が喜ぶサービスを備えておくのは、必須となりそうですね。
例えば・・・
・家族全員が一緒に過ごせる大きめの客室を用意する。
・未就学児が喜ぶようにぬいぐるみや外国語で書かれた絵本を用意する
などはいかがでしょうか。

ちなみに、家族連れの多くはパッケージツアーでの旅行申し込みが多いため、ホテル内で自由に滞在できる時間は限られているようです。
逆に、ホテルでゆったり楽しむことを期待しているのはパッケージツアーを申し込む割合の低い1人旅行者ではないでしょうか。
自由気ままにゆったりと旅行を楽しみたいと考える人が多いようなので、ホテル内で楽しめるサービスも1人旅行者向けには良いかもしれませんね。

2.アジア観光客が喜ぶ日本のおもてなし

ホテルに限らず日本企業が、細やかで行き届くサービスを武器に海外進出で成功を収める事例は多く報じられています。例えば宅急便のクロネコヤマトは、クール便やゴルフ便といった宅配方法の種類の量・質の良さ、丁寧な接客姿勢が評価され、中国で事業を拡大しています。

更に海外では味わえない細やかな気遣いは観光客にとって、感動体験となるようで旅行口コミサイトで高く評価してもらえる可能性が高いです。口コミ投稿サイトのトリップアドバイザーから情報収集をする観光客も多いため、口コミ評価はかなり重視すべきポイントと言えるでしょう。

細やかなサービスは接客以外にも適用されますよね。
例えば・・・
・ホテル周辺のマップを置く
・外国語表記の館内マップを設置する
・電子辞書を用意しておく
・疲れを癒すことができるサービスを用意する

日本語も話せないうえに、英語も片言でしか話せない…と不安に思っている観光客の方も多いため、このようなサービスは、重要な情報として口コミにも反映されやすいネタにもなります。

3.アジア観光客が喜ぶホテルのサービス

観光客の中で、最も多かった家族連れに向けたサービスはもちろん大切なのですが、パッケージツアーでの申し込みをしておらず、ホテル内でゆったりと過ごす可能性の高い、1人旅行者にとって、ホテルで日頃の疲れを癒すサービスは嬉しいものではないでしょうか。

エステイメージ

観光庁の統計データによると、家族連れの旅行者1人当たりの支出金額は14万円前後、1人旅行者の支出金額は、13万円前後となっており、1人旅行者の旅行宇宙支出金額も家族れに引けを取っていないようです。「贅沢一人旅」といったところでしょうか。

1人旅行者に向けてホテル内で、ゆったりとくつろいでもらうサービスはいくつか考えられますね。
例えば・・・
・貸し切り温泉を1人でも利用できるようにする
・ホテルのメニューとしてエステやリラクゼーションを取り入れる
・気軽にエステやリラクゼーションを楽しんでもらえるようにする
といったところでしょうか。

エステやリラクゼーションは、海外にも日本のエステやリラクゼーションサロンが、出店されている程です。エステやリラクゼーションに関しては1人旅行者に限らず、結果的に全ての観光客に喜ばれるサービスになりそうです。

エステ

2020年、オリンピックイヤーに向けてアジア観光客の誘致を検討してみるのも良いかもしれませんね。ご参考にして頂ければ幸いです。

※参考ページ
http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/
http://japanspotting.net/blog/omotenashi.html
http://blog.marketing.itmedia.co.jp/m-goto/entry/497.html
http://diamond.jp/articles/-/11646